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※微エロ。裏、というほどではないと思います
何だ、これは――。
そんな声を宗茂は背に聞いた。
のんびりと振り返り、誾千代を見れば、眉根を濃く歪ませて、ある物を手にしている。
あぁ、と宗茂は言う。
「朝鮮で見つけたんだ」
「朝鮮の民族衣装なのか?」
「いや、中国だが、伝わったんだろう。信長公の妻の濃姫がそんな戦装束だった聞いて、意外に動きやすいんじゃないかと思ってお前に持って帰ってきた。チャイナ服とか言うそうだ」
「――濃姫が・・・」
濃姫と聞いて興味を持ったのか、まじまじと見ているので、
「着てみろよ」
そういえば、ぽいっと放り出されてしまう。
それが誾千代らしく宗茂は、苦笑を頬に浮かべるしかない。
早朝。
隣の誾千代の部屋で小さな物音がした。
もう目覚めたか、と宗茂はそう思いつつ夢とも現とも分からない浅さの中で目覚めたので、そのまま、再び寝てしまおうと思った。
けれど、駄目だな、とぽつり誾千代の声が聞こえてきて瞼が開いた。
何をやっているんだ、と好奇心のままに床を抜けると、
「こんな朝早くから何やってるんだ――」
「む、宗茂!」
障子を開くと、そこにいた誾千代はチャイナ服を着ていた。
へー、と思わずにやにやとその姿を観察するように見てくる宗茂を、誾千代はキッと睨みつける。
「どうだ?」
「駄目だ、足が動きにくい」
「片側が割れているから、慣れたら平気じゃないのか?」
「人事だと思って。出て行け!もう脱ぐ」
「もう着替えるのか?」
「当たり前だ!」
「着替えろよ」
「お前がいてできるわけないだろう」
何を今更、と笑う宗茂に腹立ったのか、無理矢理に部屋から出そうとして誾千代は、夫の腕を掴むと、
「出て行け!」
そう怒鳴るが、笑っていた宗茂の目がふと変化したことに気付いた。
思わず息を呑んだ瞬間、掴んでいたはずなのに、逆に宗茂に腕を掴まれた。
「何をするんだ」
「何って・・・」
誾千代の繊手をあっさり掴んで抱き込んだ宗茂は、文句を言う誾千代の唇を自分のそれで塞ぐ。それでも抗い文句を言おうとするその唇を無視して、滑らかな歯を割って舌を差し込む。
ビクッと誾千代の体が震えた。
そうなれば、こちらのものだ、と宗茂は知っている。
衣服越しに感じる妻のぬくもりを確かめるように、そっと掌をその体に這わせていく。
文句ばかり言う唇を塞ぎながら、衣服越しに背中を支えながら、胸に触れ、それから、下腹部へと手を滑らせていったが――。
「何をっ――」
誾千代は驚きに声を上げる。いきなり宗茂が跪いたのだ。
驚き、宗茂の頭を呆然と眺めていると、裾が割れている足のふくらはぎに宗茂がそっと唇を這わせた。
やめろ、宗茂と抗議を鼻声で訴えるが無視される。
この体勢なら自分が蹴り上げたらいいものを、と誾千代も思うけれど、どうしてだろう、出来ない。
それどころか――。
慌てて首を振る。そんなはずはない。
もっと――それ以上のことを望んでいるなどそんなことはない。
やめろ、と力なく言うが、宗茂の唇はふくらはぎから太ももへと這い上がり、舌で舐めてくる。
やっ・・・と声を勝手にあがる。
ついに内腿へと唇が達した時、そっと腿が叩かれた。
足を開けといっているらしい。
出来ないと首を振ると、無理矢理開かされ、体勢を崩した誾千代は宗茂の肩に手を置く。
宗茂・・・、自分を呼ぶ声に熱がこもっていることに宗茂は満足する。
そして、ついに宗茂の唇は彼女の芯を捕らえる。
しばらくして、誾千代は一層高い声を上げ、状態を大きく仰け反らしたかと思うと、もう自分の体を支えきれないのか、わなわなと膝は震え、ずるするとその場にくず折れる。
「まだへばらないでね」
にこりと耳元で囁く宗茂をキッと睨むが、それすら欲情的で。
宗茂の口許に笑みが浮かぶ。
宗茂は、少し乱暴に誾千代の両腕を掴むと、己の上に降ろした。
誾千代の喉からさらなる嬌声が上がる。
ほぼ衣服を身に着けているのに、片足だけがみだらに生足をさらしており。
それはなんだか裸体よりも、
「淫靡だな」
宗茂の言葉は、どうやら誾千代には届いていないらしい。
「やはりお前が言う通りだめだな。戦場には向かない」
宗茂は疲れ果てたのか横たわり、自分に背を向ける誾千代の背を撫でながら言った。ちらりと振り返った誾千代に、
「戦場でこんな姿をされたら俺が落ち着かなくなりそうだ」
なぜだか嬉しそうに笑う宗茂に誾千代は、深く眉根を歪ませるが何も言わない。
いや、もう口をきくことすら面倒なのだ。
ただ、はぁと溜息を吐くと、侍女たちがやってくる前に宗茂が部屋に戻ってくれることを祈る。
※※※
twitterで誾千代にチャイナ服を、みたいな話題が出た時に調子乗って書いた話でござる。
何だ、これは――。
そんな声を宗茂は背に聞いた。
のんびりと振り返り、誾千代を見れば、眉根を濃く歪ませて、ある物を手にしている。
あぁ、と宗茂は言う。
「朝鮮で見つけたんだ」
「朝鮮の民族衣装なのか?」
「いや、中国だが、伝わったんだろう。信長公の妻の濃姫がそんな戦装束だった聞いて、意外に動きやすいんじゃないかと思ってお前に持って帰ってきた。チャイナ服とか言うそうだ」
「――濃姫が・・・」
濃姫と聞いて興味を持ったのか、まじまじと見ているので、
「着てみろよ」
そういえば、ぽいっと放り出されてしまう。
それが誾千代らしく宗茂は、苦笑を頬に浮かべるしかない。
早朝。
隣の誾千代の部屋で小さな物音がした。
もう目覚めたか、と宗茂はそう思いつつ夢とも現とも分からない浅さの中で目覚めたので、そのまま、再び寝てしまおうと思った。
けれど、駄目だな、とぽつり誾千代の声が聞こえてきて瞼が開いた。
何をやっているんだ、と好奇心のままに床を抜けると、
「こんな朝早くから何やってるんだ――」
「む、宗茂!」
障子を開くと、そこにいた誾千代はチャイナ服を着ていた。
へー、と思わずにやにやとその姿を観察するように見てくる宗茂を、誾千代はキッと睨みつける。
「どうだ?」
「駄目だ、足が動きにくい」
「片側が割れているから、慣れたら平気じゃないのか?」
「人事だと思って。出て行け!もう脱ぐ」
「もう着替えるのか?」
「当たり前だ!」
「着替えろよ」
「お前がいてできるわけないだろう」
何を今更、と笑う宗茂に腹立ったのか、無理矢理に部屋から出そうとして誾千代は、夫の腕を掴むと、
「出て行け!」
そう怒鳴るが、笑っていた宗茂の目がふと変化したことに気付いた。
思わず息を呑んだ瞬間、掴んでいたはずなのに、逆に宗茂に腕を掴まれた。
「何をするんだ」
「何って・・・」
誾千代の繊手をあっさり掴んで抱き込んだ宗茂は、文句を言う誾千代の唇を自分のそれで塞ぐ。それでも抗い文句を言おうとするその唇を無視して、滑らかな歯を割って舌を差し込む。
ビクッと誾千代の体が震えた。
そうなれば、こちらのものだ、と宗茂は知っている。
衣服越しに感じる妻のぬくもりを確かめるように、そっと掌をその体に這わせていく。
文句ばかり言う唇を塞ぎながら、衣服越しに背中を支えながら、胸に触れ、それから、下腹部へと手を滑らせていったが――。
「何をっ――」
誾千代は驚きに声を上げる。いきなり宗茂が跪いたのだ。
驚き、宗茂の頭を呆然と眺めていると、裾が割れている足のふくらはぎに宗茂がそっと唇を這わせた。
やめろ、宗茂と抗議を鼻声で訴えるが無視される。
この体勢なら自分が蹴り上げたらいいものを、と誾千代も思うけれど、どうしてだろう、出来ない。
それどころか――。
慌てて首を振る。そんなはずはない。
もっと――それ以上のことを望んでいるなどそんなことはない。
やめろ、と力なく言うが、宗茂の唇はふくらはぎから太ももへと這い上がり、舌で舐めてくる。
やっ・・・と声を勝手にあがる。
ついに内腿へと唇が達した時、そっと腿が叩かれた。
足を開けといっているらしい。
出来ないと首を振ると、無理矢理開かされ、体勢を崩した誾千代は宗茂の肩に手を置く。
宗茂・・・、自分を呼ぶ声に熱がこもっていることに宗茂は満足する。
そして、ついに宗茂の唇は彼女の芯を捕らえる。
しばらくして、誾千代は一層高い声を上げ、状態を大きく仰け反らしたかと思うと、もう自分の体を支えきれないのか、わなわなと膝は震え、ずるするとその場にくず折れる。
「まだへばらないでね」
にこりと耳元で囁く宗茂をキッと睨むが、それすら欲情的で。
宗茂の口許に笑みが浮かぶ。
宗茂は、少し乱暴に誾千代の両腕を掴むと、己の上に降ろした。
誾千代の喉からさらなる嬌声が上がる。
ほぼ衣服を身に着けているのに、片足だけがみだらに生足をさらしており。
それはなんだか裸体よりも、
「淫靡だな」
宗茂の言葉は、どうやら誾千代には届いていないらしい。
「やはりお前が言う通りだめだな。戦場には向かない」
宗茂は疲れ果てたのか横たわり、自分に背を向ける誾千代の背を撫でながら言った。ちらりと振り返った誾千代に、
「戦場でこんな姿をされたら俺が落ち着かなくなりそうだ」
なぜだか嬉しそうに笑う宗茂に誾千代は、深く眉根を歪ませるが何も言わない。
いや、もう口をきくことすら面倒なのだ。
ただ、はぁと溜息を吐くと、侍女たちがやってくる前に宗茂が部屋に戻ってくれることを祈る。
※※※
twitterで誾千代にチャイナ服を、みたいな話題が出た時に調子乗って書いた話でござる。
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